音楽と経営 2012 8 18

(軽井沢町には、軽井沢大賀ホールがあります)

 経営に音楽は必要か。
多くの企業には必要ないかもしれませんが、
たとえば、ソニーは、どうでしょうか。
 少なくとも音楽に関係がある企業は、
経営に「音楽的なセンス」が必要になるでしょう。
 意外にも音響効果が高かったホテルのラウンジ。
ぼんやりとコーヒーを飲んでいたら、
バッハのヴィオラ協奏曲が始まったのです。
予想外の生演奏にコーヒーの味も忘れて聞き入ってしまいました。
 なんとなく軽井沢に行きたくなって、
そこでヴィオラ協奏曲に聞くことになるとは驚きでした。
日頃、ソニーの将来を心配している私は誘われたのでしょうか。
大賀典雄氏を偲んで。
(参考)
大賀典雄氏(1930年-2011年)
 学歴 東京芸術大学 ベルリン国立芸術大学
 ソニー社長、最高経営責任者(初代)
 1959年、盛田昭夫・井深大に誘われてソニーに入社。
 入社して、しばらくの間は、バリントン歌手としても活動していた。
広告部長とデザイン室長を兼務し、現在のソニーブランドの礎を築いた。
 「SONY」ロゴのデザインを手がけたり、
トランジスタラジオ・テープレコーダーなどの製品に、
インダストリアルデザインをいち早く取り入れる。
その思想は、現在も「ソニーデザイン」として受け継がれている。
(以上、ウィキペディアから引用)
 誰も口に出さないが、誰もが思っていること。
大賀典雄氏がいなくなったら、ソニーは傾いた。
ソニーは大賀典雄氏を失って、単なる電機メーカーになってしまった。
 もしかすると、大賀典雄氏の精神を引き継いだのは、
アップルのスティーブ・ジョブズだったかもしれません。
そのスティーブ・ジョブズもアップルから去りました。
 今の経営陣は、天国の大賀典雄氏の声を聞くことはできないでしょう。
いや、大賀典雄氏は、こう言うかもしれません。
「単なる電機メーカーになってしまったソニーに、
私の居場所はない。だから話すこともない」と。
 もちろん、天国で安らかな日々を送っている大賀典雄氏も、
ソニーの現状を見て、心穏やかではないでしょう。
 今のソニーに必要なのは、
リストラでもなく、新製品でもなく、音楽的なセンスでしょう。































































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